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姿勢の大事さ

 先日、矯正の相談患者さんがいらっしゃいました。PCを使った特殊な仕事をしている方でした。

いろいろなお話を聞いていてまずは、レントゲン写真(パノラマレントゲンと言います)の撮影を行いました。その時にも気付いたのですが、身体が異様に曲がっている(両肩のズレです)いるのです。

 

 それから、お口の中を拝見し顎関節症の診査のひとつである、筋触診を行いました(これは整体での診査のようなものなのです)。そして開閉口の状態が通常に比べて異常に大きく右にずれていました。そして、顎関節症の診査のひとつである触診でも同じことが言えました。

異常に筋肉が変に張っているのです。そして痛みが強くありました(基本的に筋触診の時の圧力は一定しているようにしていますが)。

その時は簡単な検査をして次に本格的に検査をしようとお話をし、了承を得ました。そして、2週間後に検査の時間をとり、さらに帰り際に、正しい姿勢の話(指導)をしてその時は終わりました。

 

 その後の習慣としてご本人は、姿勢を気にして仕事に対応していたそうです。その後、検査の時に話を伺った時には、姿勢に気を付けていたとの回答があり、身体が楽になったそうです。そして検査時に筋触診をすると同じ力でも前ほどの痛みはなかったようです。さらに、開閉口の状態も以前に比べて、かなり正常に近い状態が続いていました。

 

 これらの事を踏まえて、やはり姿勢が正しければ、身体はきちんと反応することがこれで理解できると思います(多くの方がこれだけで治った人がいます)。

ですが多くの方は、歯医者が何故そのような事を言うのか理解できないようです。当院(星川あなん歯科医院)というか私は、様々な治療をしていくうちにそのような事を学んでいきました。

 

 歯医者は、歯の治療だけしていればいいのではないのです。ですが、なかなか伝わらない。はがゆい思いです。治療に当たるという事は様々な見方をしてやっと治療に入ることができる面も多々ありますので、担当医を疑うのではなく、時間を見つけてよくよく話をしてよく聞いてみてください(歯医者さんは何かとせっかちですので)。あなたに関することの疑問がわかると思います。

 

 そして皆さんも、身体の姿勢はきちん正してください。

今回の患者さんは、かなりすすんでいるので治療は難しそうですが、頑張りたいと思います。