噛み合わせ異常の原因

噛み合わせ異常

被せ物

噛み合わせ異常の原因は様々あります。

そのうちの一つ、被せ物も原因になっていることがあります。

 

1960年代まで虫歯(齲蝕)などの治療にはアルミ冠などで被せ物を作っていました。

このアルミは歯よりも軟らかい素材であったため、歯や顎を守ることが出来ていました。

 

その後、銀歯の技術も日本に入ってきて、更に鋳造技術も入ってきました。

大量生産もできた半面、ミクロンという小さい世界での治療にはまだまだ適していなかった現状があります。

銀歯はとても硬い素材なため、歯へのダメージ、そして噛み合わせに少しズレがある場合はそれを悪化させてしまうということも起きてきています。

銀歯

個々の患者さんの状態、噛み合わせ、歯並びは全く違います。親子の間でも違いがあります。

歯科治療における被せ物も、本来はミクロンの世界での精度が必要とされるものです。

髪の毛一本口の中に入っていてもわかるくらい、人の口の中の細胞は繊細で、かつ影響を受けやすいものです。

 

銀歯による治療は、歯科医師の治療のスピードを高めることにつながりましたが、長い目で見た時の咬合(噛み合わせ)に悪影響を与えてしまうことも実際起きてきました。このころから顎関節症の患者さんも増えてきています。


被せ物対策

噛み合わせに少しずれがある状態で、完全にフィットしていない被せ物をしてしまうと、更に噛み合わせ異常につながってしまうリスクがあります。

そのため、しっかりとした噛み合わせを作ることが大切になります。

正しい噛み合わせを手に入れてから補綴物(被せ物)を作るという順番が意外に大切だったりします。

被せ物