コルチトミー

外科

コルチトミーとは

これは、皆さんはあまり馴染みがないかもしれませんが、歯周病の外科的な処置で、歯茎を開けたときに、歯周病治療では、骨の整形や歯石をとってきれいにしますが、このコルチコトミーというのは、歯茎を開けて、骨をカットして、矯正治療を早く終わらせようという方法です。

 

ただ、この方法は術後にかなり腫れや痛みが出ます。そういう意味では、かなりの矯正患者さんに拒絶される術式でした。

しかし、時代が進んで、器材が進歩してきたおかげで、新しいやり方が出てきました。

ほぼ腫れないで、矯正治療が早くなる方法で、ピエゾシジョンという方法ができてきました。適応症は当然あります。

 

矯正装置を装着して、1週間程度したら、この治療をします。

このピエゾシジョンという方法は、歯茎を開けない方法で、少し注射をして、必要な部分に切開を入れます。(歯並びが特に悪い部分に切開)

 

その後、ピエゾという超音波を基調とした機材を切開部に、3ミリ程度刻みを入れ、骨を削除し縫合します。これを、矯正治療の計画を立てたところにすべて行います。あとは、縫うだけです。

 

これで、完了です。何箇所行うかにもよりますが、時間は実質30分かからない程度です。この方法であれば、腫れや痛みもほとんどないです。

しかし、感染は起こすので、お薬はお出しますが。

(この方法は、局所的再生促進現象という身体を治すシステムが働いていますが、詳しいことは、ここでは割愛します。単純に骨折して治るときとほぼ同じだと思っていただければいいと思います。)

コルチトミーのメリット

この方法によるメリットは、矯正の治療期間が20~50%程度短縮されます(ただ、どのくらいの箇所に処置をしたかにもよりますので、それぞれです。)

 

また、痛みや腫れが少ないことがあげられます。

 

治療を急ぎたい方にはうってつけです。また、かなり歯並びが悪い方にも適応します。

コルチトミーのデメリット

①高額な費用

デメリットは、施術費用が高額になるということです。

 

歯の周囲の頬側および舌側皮質骨に両方の皮質骨を貫通しないように切込みを入れる外科的処置テクニックが必要になる為です。


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