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インビザライン矯正治療 治療計画 歯はどこまで動かせるか?

インビザライン矯正治療の特徴は、昔のワイヤー矯正よりも目立たないことです。

 

ですが、この治療法のみでは、すべての矯正治療はできないことも事実です。

また、欠点としては一番最初に総合的な治療計画を立てないといけないこととCT撮影などをしないといけないことです。

有名な先生方はどのようなケースでも動かせると言われていますが、特に特殊な症例は、先進機械や道具、材料の助けがないとできないのも事実です。

PC、ネット環境、CT、ソフト、ホームページなど様々な機械や道具がいります。これらの投資はかなりものです。ですが一度、インビザライン矯正治療の設計を体験すると、状態がかなり良くなることも事実です。

 

以前の矯正の経験やテクニックなどは全くの別物なので、新しくすべてをサラにしてから、学びなおさないといけないのが術者側の難しいところです。

さらに、この治療法は日本の問題点は歯科大学では教えてくれません。矯正医が自ら学ぶものです(現在のところ)。このような治療方法が確立されれば、日本の矯正教育は変わっていくでしょう。

ですが今は過渡期なのです。

そして、無理やり安く早くやろうとする先生方もいますし、宣伝で人を集めるという先生もいます。それが良いかどうかはわかりませんが、私は反対です。せっかくまともな歯科医療、矯正治療をやろうとしている先生方を愚弄していると思います。皆さんは注意をしてください。

 

何より一番の問題点は日本の歯科大学側がインビザラインのような新しい矯正治療を受け入れないことが大問題なのです。日本の歯科大学の教授たちの考えが古くなり、新しいものを受け入れようとはしません。これは日本という国の大問題です。昔の矯正治療が確立してから、すでに100年程度はたっています。そろそろ変革の時期に来ているのではないでしょうか?

 

話は変わりますが、インビザライン矯正治療での治療計画は、どこまで歯を動かせるかですが、ある程度までは動かせます。専門の技術者の協力もありますし

インビザライン矯正治療の一番大事なところは、その計画がうまく行っているかの確認です。

総合的な治療計画をいくつかの段階に分けて、しっかりと管理することが大事なのです。

そのような時期に患者さんに来院してもらい、確認作業をします。このような状況が大事なのです。(また必要であれば顎の状態もある程度は治療しなければいけないこともしばしばあります。)もし、異なっていたり、違うことになっていれば、再度のその時点での設計の変更などをすることが大事なのです。

そうしないと、いくらPCが発達してもできません。ましてやまだまだ未開発のPCです。(100年後くらいのPCならできると思いますが)

 

この様にまだまだ人間の知識や知恵に頼らないといけません。ですから時々患者さんには来院してもらい、一緒に治療をすることが大事になってくることが必要なのです。そして、歯ブラシ指導(今現在、医科でも口腔内の重要性が認識されてきました。15年前からわかっているのにです(詳しいことは他で書きたいと思います)。

  

我々は基本的に以下の事を考えて設計に当たっています。

限界値   安全域;これは、CTによる骨の状態がわかって来たことによります。

歯を動かすときに使うのがインビザライン矯正治療

前歯 前後的、上下的に制限される

大臼歯の移動量

限界値 大臼歯;患者さんにより異なります。  CTの輪切りで見える 骨の状態、解剖学的に変わってくる。

骨を見ていない状態ではありえない事です。歯根を見ていないのでCTの必要性が大事です

前歯;

クリンチッェクだけではわからない。

安全域 最表層は固い骨 限界まで行くのはいい治療なのか?

 

歯科治療をするうえで、安全域を考えた治療を考えるのが本来なのです。