· 

インビザラインにおける歯ブラシ指導

 矯正治療(インビザラインや他のアライナー治療も含む)専門の先生方は歯ブラシ指導を軽く見がちの傾向があります。そうでない先生方もいますが、ほぼ全ての矯正の先生方は、思いっ切り見逃してしまいます。

 

 あなん歯科医院は、矯正専門ではなく一般のドクターですので、そのような基本的な事はすごく大事な事だと考えています。

なぜなら、それが歯の治療の基本だからです。それらが終わってからが矯正などの処置をすることが大事なのです。矯正(インビザライン)をする先生のところではこのような大事な基本を見逃します。それこそ、数と費用で儲けている歯医者(特に手広く大きくやっているところでは顕著に思います)も多くいるのです。

 

 今、検査をしている患者さんの妹さんが他の医院(インビザライン専門)に通っているそうですが、歯ブラシ指導は何もされてないということです。(この患者さんはうちにも来て1度拝見しているのですが、その時も歯の中のプラークがいっぱいでした。)

 きちんとした歯ブラシ指導を指導して出来るようになるまでやらないと、人間は歯を磨きません。お金があればインビザライン矯正や通常の矯正ができると考えるのは間違いです。

基本が出来ていないと、いくらインビザラインやマウスピース矯正をしても、その後のお口の中が虫歯だらけになり歯周病にもなるのが事実です。そして、本末転倒の事態が起こります。

 これではいくら矯正治療をしても意味がないことになります。歯やお口はそれほど大事なのです。当院ではそのような変な治療はしません。いくらブームだからといっても意味のないことだと考えています。

 

 ですから、あなん歯科医院では基本的には、まず最初に必ず歯ブラシ指導を行っています。

歯ブラシを甘く見るとろくなことはありませんし、子供のころの歯ブラシを今でもやっている人が多くいますが、大人の歯ブラシは、基本的には歯茎を磨くものです。それらの違いがまだ一般的には理解されていないようです。(歯医者での指導がまだまだ足りていませんので)

歯茎と歯の関係は6対4ぐらいで磨くのです。また、日常的な歯磨き粉は役に立ちません。これの役割は磨いた感と爽快感です。

 

 先日、電動ブラシを使っている人の歯磨きを拝見しましたが、見事に歯がきれいになっていて、歯茎と歯の境目にはべっとりとプラーク(汚れ)が付着していました。

 患者さんは素人さんですので、プラークは見えませんが、プロにはプラークが見えます。そして磨く方法は歯医者さんできちんと習ってください。

あと磨く時間ですが、これはそれぞれ異なります。

きちんと指導されたように磨くことが大事なのです。

・やる場所や道具などは揃えてください。

・歯ブラシは1か月以上使わないようにしてください。

・ご自身に合った歯ブラシを選択されてください。

(これは歯医者さんに相談するといいです。)

・市販の馬鹿でかい歯ブラシは避けてください。

 ⇒ このような歯ブラシは磨けるようで磨けないのが実情です。

ちなみに家で汚れがわかる方法は、オーソドックスですが染め出しをつけることです。