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インビザラインの失敗の原因

1 新しいインビザラインに交換した直後

 新しいインビザラインに交換した場合、浮きを感じることがあります。このマウスピースは1枚で約0.25ミリ程度動きます。数日たつと浮く感じがなくなり、歯に密着するようになります。これはマウスピースの特性なので、通常通りに装着すれば問題はありません。それでも違和感があれば、すぐに連絡をしてください。

 

2 歯がシュミレーション通りに動いていない。

 長くマウスピースを使っていると、初めの状態での動き方が異なることがあります。その時には、再度制作する必要もあります。

 また、規定時間を使っていないとマウスピースが浮いてくることがあります。

 

3 マウスピースの付間違いもマウスピースが浮く原因です。袋や大臼歯部に印字されていますので、まちがえずにつかってください。

 

4 チューイーを使っていないとまたは使い方が間違っていれば、違和感や浮きが出ることがあります。チューイーはマウスピースをしっかりとはめる役目をしています。マウスピースを装着するときは、必ずチューイーを使って確実にマウスピースを入れてください。

 

5 マウスピースの変形やアライナー自体の不具合も浮く原因です。素材はポリウレタンなので柔らかいために何度も取り外しをしていると割れたり、変形することがあります。また、くいしばったり歯ぎしりをすると変形することがあります。

 

6 前歯、犬歯、奥歯が浮くこともあります。

 前歯、犬歯が浮くとき  歯を動かすためにアタッチメントに原因があることがあります。通常、見た目の問題で前歯にはアタッチメントをつけないときや小さなアタッチメントをつけるばあいがあり、 そのために前歯だけ浮いてしまうことがあります。また、マウスピースが浮くと、淵の部分も浮いてしまい口になかにあたって痛くなることがあります。

 

7 奥歯が浮くこともあります。

 奥歯が浮く原因は、以下の2つが考えられます。

・前歯よりも歯の高さが低く隙間ができる。

・歯を動かす力が奥歯にかかりすぎてしまい、奥歯が以前よりも沈んでいる。

奥歯が前歯よりも低くなっている場合、マウスピースをしっかりと保持することができません。そして、隙間ができて浮いてしまうことがあります。そのほかにもマウスピースの形状上、奥歯に力がかかりやすくなるために奥歯の治療開始前よりも沈んで低くなってしまうこともあります。その場合は、マウスピースをしている時だけではなく、外している時もかみ合わなくなるかもしれません。

 

8 マウスピースの浮きを放置すると以下のようなトラブルを招く可能性があります。

・治療計画通りに進まない。

・歯並びが悪化する

・口の中を怪我してしまう

 

9 マウスピースが浮いたときの対策

1つ前に使っていたマウスピースに戻す

チューイーを1日30分以上使う

マウスピースの20時間装着時間を守る

 

当院への相談

相談や希望など何かわからないことがありましたら、なんでも当院までご連絡ください。お名前をきちんと書いてください。

 anantakahiro@gmail.com

 

相談の際は以下項目を伝えると、歯科医師から適切な対応を教えてもらうことができます。ですが、一度拝見するほうがいいと思いますので、担当の先生にご相談ください。

どこが浮いているか

マウスピースの番号は正しいか

アタッチメントが取れていないか

マウスピースに穴が空いていないか

マウスピースが変形していないか

マウスピースにヒビはないか

どのような対策をしたか

「まあ大丈夫だろう」と自己判断せずに担当の歯科医師へ相談をしてください。