今日はダイエットに関して私の実体験をもとに書いてみようと思います。
最近患者さんにもよく「先生痩せましたね」と言われることが増えてきました。巷には様々なダイエットに関する情報があふれていますが、身体のことをしっかりと考えると、意外に無理なくダイエットに成功することが出来たりします。
今のジムは、いろいろな人が来ています。特に、団塊世代の方が退職されて、家にいても暇だから、ジムに行って運動をしておいでといわれているような人が多くなっているのが事実です。これはこれで悪いことではありませんが、あまりにも横柄な人が多く困っているのが事実です。また、長々とひとつのマシーンに居座る方もいます。
私は、今回ジムに通った目的は、ダイエットではなく、歯科治療のせいか腰が痛くなったからなのです。整体に通っていたのですが、それだけでは良くならないので、ジムを勧められました。それから、ジムに通うようになりました。そして、最初の1ヶ月～3か月は、本格的にジム通う前のリハビリのつもりで、非常にゆるくトレーニングをしていきました。他の人を見ていると、ほぼ運動をしたことがここ何十年もないような人がいきなり、ジムのコーチの指導で運動を一生懸命しているのです。
理屈から言うと、おかしいのです。今まで使っていなかった身体（筋肉）を急に動かすのは無理です。ジムのトレーナーや本を出しているようなものを見ても、何故、難しいことを要求するのか？その前のトレーニングが欠けているのではないといつも思います。そのときの状況に応じて、もっと軽くいけるように指導なり、本を作ることが必要だと私は思います。（言うなれば、ジムに行く前にやる事。（栄養問題、計画、食事などに関しての基礎知識を持つこと。これを私はプレトレーニングと呼んでいます。）細かいことは後日書きたいと思います。
皆、急にできることではないのです。その辺のことが抜けている気がします。
また、痩せるためには、ライザップではありませんが、糖質制限も大事な要素だと考えています。全ての糖質を除くのではなく、朝、昼は、比較的多い炭水化物をとり、夕食は、たんぱく質を多めにすることが大事です。この意味は、お解かりになると思いますが、朝、昼は仕事や学校などで身体を使います。夜は、身体を休めることになるからです。そして、今の日本人は、食事全体の量をとりすぎなのです。これにはご飯の量を８分目程度に減らすことが大事です。
さらに、オーソモーキュラーという栄養学を今学んでいてそれらの本にも同じようなことが書かれています。
また、VBの不足があり、身体に必要な栄養素を作れなくなっている人も多いのです。身体の中での栄養素が作れない状態で、いくらジムに通っても意味がないと思います。そして本当に必要な栄養素を身体が作れなくなっているのも事実です。これが今の日本人の食事なのです。たまには、欧米型の食事もいいでしょう。しかし、基本は日本食です。それが日本人の食事というものです。
痩せたいのなら、カロリーではなく、何をどのくらい食べたかを考えるのが良いと思います。たんぱく質を多めにし、野菜を多く食べ、時間を掛けて食することが大事です。そうすると、だんだん、食事量が減ります。それは、満腹中枢が働いてくるからです。20分程度でそれは起こってきます。
私はこのようなことを考え、いろいろと変更しながら、やってきました。そして、私の体重は、当初６２Kgだったのですが、今（2018.1現在）では５３Kg程度になりました。
この変化も最初は、なかなか減りませんでした。ですから、体重計はあまり見ないようにしていました。しかし半年位して、体組織系の測定装置に乗り、筋肉や体重がよい方向に変化していることがわかりました。ですから、ジムに行って最小の資料をとって、半年程度は体重計に乗らないことをお勧めします。 体重にはあまり変化がないからです。キチンとした食事や栄養の補充などが一番なのです。
ここで注目して欲しいのは、体重ではなく、体脂肪と筋肉量の変化です。筋肉が増える（約2.5Kg）ことで、基礎消費カロリーが上がります。これは、何もしなくても脂肪が燃えてくれるのです。そして、事実、体脂肪は、減っています。1年という時間が掛かっていますが、この変化を身体で感じるのは、3ヶ月から6ヶ月、12か月ではっきりと出てきます（そのころには体にも変化が出てきます）。細かい変化は1ヶ月くらいで出るのです。
小さい努力を行うことで、やる気になればしっかりとした結果が出ます。でも少し時間がかかりますよ。
皆さんも頑張ってみてください。
何かあればアドバイスをしますのでお気軽におっしゃってください。
(2018年2月6日 投稿記事を更新しました）
