矯正治療を臨床へ

   このような考え方は、臨床医にしかできません。矯正専門医は、いつでも自分が偉いんだぞという雰囲気を醸し出します。臨床医に矯正の何がわかるかといつも言いたげです。そして、本格的な矯正を学んだことのない臨床医も同じです。

   これは実際にあったことですが、中途半端に部分矯正を偉い先生から学んで、結果として、しっかりと動いていないことがありました。そしてその先生はそれで良いといわれ、補綴物を入れられていました。私の所へ来たときに、ここまで位ならといる同じようなケースをお見せして、同意をいただきました。

 いくら何でも、あまりにも根の方向が斜めになりすぎ、補綴物もすぐに取れてしまうのだそうです。当然ですよね。

 

これが星川あなん歯科医院に来院された今回の患者さんのレントゲンです。

 


そして下記が星川あなん歯科医院で実際動かして治療した方のレントゲンです。


右が治療前、左が治療後です。黄色い軸を見てください。方向が変わりました。この位までなら治療できます。

どうですか?このくらい歯の植立方向を変えれば、歯を安定したい状態にでき、どのような治療をしても、揺るぎが少ないと思います。すべて完全にはできませんが・・・。

 

   また、このような治療では、もしかしたら、インビザライン治療をすることができるかもしれません。しかし、まだまだインビザラインは、まだまだ固まっていない概念の学問の治療なのす。北米の術者はできるようなことを言いますが、これはまた人種の違いでもあるのですから、一概に言えません。本当にいいことなのかということです。

   

   星川あなん歯科医院でも一応のライセンスは所持していますが、従来の矯正治療とは全く異なる方法なので、私はまだこの治療はしていません。最先端の治療をするのはいいことなのですが、その後の対応ができることが必要になります。

 

  皆さんも治療方法を選択するのは、術者であって、患者ではないということを覚えておいてください。患者はお金だけ出せばというかもしれませんが、術者はその責を負わなくてはいけません。その為には、その先生が、得意とする治療方法をとるのが一番なのです。また、インビザラインを否定するわけではありませんが、矯正界の流行に従う気もありません。星川あなん歯科医院ではそう考えています。