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治療が終わってからが本当のスタート

  患者さんは治療が終わって直ぐのころは、ホッとしています。

しかし、本当の治療、管理は治療終了後、これから悪くならないように管理することが大事なのです。

 

  確かに人生の転機では色々とあるのでしょうが、治療が終わったら、しっかりと管理していくことが 大事になります。それらは食事の習慣を見直す事や定期的に管理をしていく事です。さらに経済的なものも含めて、管理をすることで再治療を最小限でできます。

   患者さんは、予防や管理をせずに、痛いときだけ来るような治療ばかりしています。そうする事は、国の医療費の損失を招きます。そして、この国には予防ということが全く育っていないのです。

 

  では、予防大国のスェーデンなどの国はどうでしょう?

0歳からの予防教育が始まっています。これは何を意味しているのか?治療をすると医療費が高くつのです。そして、それらをカットすることを目的としています。これには、1960年代くらいにスェーデンが医療危機を迎えたときに、その当時の大臣が、早期予防を導入し、これらの政策を1960年代から始めていました。そして今の状況があります。30年から50年の時代を経て、国掛かりで今の社会を作ってきた国です。

 

  しかし、日本はどうでしょう?

歴史や社会の問題もありますが、特に明治以降の黒船から変わったような気がします。そして西洋の文化が入ってきました。医療も機器も食事もすべてが変化していきました。そして会社も。今までの教育が間違っていたとは言いませんが、本来の日本とは違う方向へ向かいました。

 

  医学に関して言えば、東洋医学から西洋医学へ変わっていきました。無駄に薬が出てきたこともあります。無駄な機器も。薬だけで治るといわれていますが、すべてが本当ではないでしょう。厚労省のトップと薬品メーカーが儲ける構造がすでにできているのです。今回のコロナのワクチンもそうです。西洋医学が良いところは、緊急処置に関することです。そもそもこれらの治療方法は軍隊の治療から来ています。緊急の処置を手掛けているだけです。慢性疾患に関しては、どちらかというと東洋医学なのです。それが実際です。しかしここでもコストの問題がかかわってきます。

 

  日本では東洋医学にはほとんど費用が出ません。西洋医学においての日本の保険治療なのです。ですから、健康でいることは大事なのですが、定期的に医者とかかわりを持つことも大事なのです。そういう費用を無駄といえば無駄でしょうが、早期発見、早期治療につながります。

悪くなる前に発見、治療をする事で治すのが大事なのです。

 

   特に歯科医療では、重要になります。これさえできれば、ほぼ虫歯や歯周病で苦しむことがなくなると思いますし、将来のアルツハイマー病なども防げる可能性が高まります。人間、何が起こるかわかりませんが、できうることを今のうちに、体力のあるうちに行えば、人生80年の時代に楽しく過ごせます。

病気の元がわずかであれば、健康でいられます。この事は、人生においてとても大事なのです。

 

  そして、これらを実行できれば、お金がほぼ掛かりません。今のように寿命が長くなったのであれば、よい人生を過ごすためにはこのような小さなことが大事なのです。そして、それらの事を指導できるのがある意味、医師の仕事だと思いますし、そういう方が多くいて報酬が出るのが一番大事なのです。

医師にも生活があり、家族もいます。そういうところを支えないと、日本では病気だらけになります。さらには増税につながります。