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アシストするために必要な知識のつけ方(かみ合わせ治療に向けて)

 アシストさんは覚えることは数多くあるのですが、これは初心者のドクターや衛生士も同じです。

基本は、術者のやっていることをしっかりと観て(観察して)、理解し覚えることです。通常の見てと書かないのは、観るという字が観察を意味しているからです。そして、記録をとる事が当然、必要になります。どういう事を治療としていたかを観ておくことです。そして理解できないことは、必ず術者に質問をしてください。当然ながら、失礼のないように患者さんの誘導などは普通にできるようになってくださいね。

 

 治療が終わったら終了後に、担当医に聞くといいです。何でも教えてくれると思いますし、時間がなければ簡単に患者さんの名前を記入しておいてください。就業時間後に10分だけ時間を作ってもらい、聞くといいです。1日に10分、解らないことを聞く時間を作ってください。10分だけと思うでしょうが、月日がたてば、その時間の重さがわかります。1週間が5日あるとすると、その時間掛ける5で50分になります。1週間ごとにまとめて、6か月まとめればアシストの楽しみがでてくるでしょう。そうすれば、こちらのものです。色々と問題はあるでしょうが、この期間(見習い期間)は頑張るようにしてください。

 

そしてもう半年頑張ってみてください。それで解らないことがあれば、相談をしください。ただし、診療に関してだけにして下さい。単調ですが最初の段階では、この繰り返しだけで早く仕事に慣れ、できるようになります。あとは、先生との関係でどうしたいかを考えてください。

 

 雇用主(院長)がお金を出すということは、それだけの仕事をしているから出すのであって、無暗にお金を出すことはありません。多少はあってもです。本当に良い治療を患者さんに提供できるような人であれば、楽しい毎日が待っているでしょう。

 毎日、学ぶことは大変です。しかし、仕事はそういうものですし、院長もそこまでしてくれる人に対してぞんざいにすることはないでしょう。お給料がそこで止まっているなら、そういう評価しかないのが実際です。もっと頑張ればまともな上の人間は見てくれています。上に立つ人間は伊達ではないのです。しかしそのレベルがどうかはわかりませんが。

 

 仕事は楽しみながら、苦痛を受け入れ、頑張ることが大事だと私は思います。そうすることにより次のステップが見えてきます。そこが大事なのです。

うちにも昔はそのような人間がいて、アルバイトにもかかわらず、30万前後のお給料を出した人がいます。そこには様々な事情はありますが、それだけ私はその方の技量を買っていたのです。(この方は結婚で地方に行くので、辞めましたが)

 人は自分の仕事を自分の仕事と考えて、行動することで良い医療を提供できます。

 

アシストとドクターが、この様な事の積み重ねで難しい咬み合わせ治療ができます。そういう意味でも私は人を雇っています。そして、そのような人が育ってほしいと思っています。