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咬合検査 サジタリウス編

サジタリウスというのは、顎関節のX-ray装置です。特殊な機械で正式名「顎関節規格撮影装置、個別経頭蓋側斜位撮影法Sagittarious」といいます。シューラーという先生が開発した装置の改良版です。この装置で撮影するときに、咬合器と同一平面を基準平面 FH平面を一緒に撮影することで、評価基準ができます。この基準を入れることで、咬合器と同一の基準で評価できます。既存の装置では、この様な事はできませんし、検査を行いトータルの同じ基準があるのは便利なのです。

 そしてこの装置で撮影する顎関節写真は、非常に正確です。この装置で撮影された写真を分析することで、役に立つ資料になります。

 また、このように詳しい資料があることで、トータルに分析するときに役立ちます。この様な装置は今現在、作られていません。

 

顎位の問題は、筋肉と神経に複雑に影響しています。不定愁訴といわれる主訴の30%程度は、顎位のずれが原因で起こるといわれています。

 

現在、星川あなん歯科医院では、サジタリウス装置、パナデント咬合器APIシステムを採用し、キャデイアックス装置と併用して、総合的に顎の動きを分析しています。治療前と治療後の変化を比較検討して顎関節が適切な状態になっているかを確認して、矯正治療や被せ物の治療などを行っています。症状のある方はそのような治療をしないと、不定愁訴は改善しません。顎の状態もこのような装置を使うことで、患者さんにもわかりやすくなり、説明が楽になりました。

この様に顎関節のレントゲンを撮影し、開口状態口を閉じた状態など左右3つほどに分割して撮影します。この白い線として見えるのが、基準になるFH平面です。これがあるので、咬合器とのドッキングに使えます。