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サジタリウス3000について

今日はサジタリウス3000という機械についてご紹介したいと思います。

 

この機械は正式名称『顎関節規格撮影装置、個別経頭蓋側斜位撮影法Sagittarious 3000』といいます。 30年以上前、顎関節のレントゲン撮影装置がない時代に作られ、Dr.寿谷という先生が作ったX-ray撮影装置です。この当時、適当なX-ray撮影装置がなかったことでアイデアマンのDr.寿谷が作り出したという事です。

 

この機械を使うことで、顎の状態が把握でき、治療に有効な方法となっています。 しかし、この機械は、そもそも工業ラインにのった製品ではなく、数が少ないのが現状であり、数が足りていないものも現状です。そして現在はCTなどもデジタルに代替されてきているように、なるのですが、デジタルの以前の基礎はすべてがアナログです。それらをデジタルで表現しようとして今現在開発されています。

 

このアナログという方法が理解できていないと根本的にはデジタル部分だけの理解になるのです。また、デジタルは何かあればすぐに壊れます。一つの回路が悪くなればすべてが止まります。しかしアナログにはそれがありません。どこか壊れても修理が効きやすいのもアナログならではです。

 

話は変わりましたが、この根本になるアナログの使い方が理解できないと、デジタルになっても意味はあまりないと星川あなん歯科医院では考えています。

 

このような装置の存在を初めて知ったのは、3年以上前で、数少ないうちの一つがやっとうちに来ました。ただ厄介なのはこの機械は、これだけでは使えません。特殊なX-ray装置がないと使えないのです。さらに、小物も作らないといけません。

 

今現在、試しをしており最終チェックをしています。その結果もそろそろ出てきたので、実際の患者さんで使って行けるようになってきました。

 

この装置とパナデント咬合器とで共通するFH平面(フランクフルト平面)を介して、患者さんの情報を共通にすることで様々な情報が得られます。この情報を使うことでより良い治療をすることが可能となります。(この技術は特許が付与されています。使うのに制限はありませんが、出展の記述がいります)

 

【標準といわれる顎関節の構造と距離】