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『矯正治療で咬合器を使わないのは何故か?』

星川あなん歯科医院ではいつも矯正の検査をする時に、何故、矯正専門の歯科医院では咬合器をメインに使わないのか、いつも疑問です。私の矯正の師に聞いてもセファロで大丈夫と言われて、いつも終わっていました。そして、昔の矯正治療はかみ合わせを全く考えていないという事も少しずつ分かってきました。

 

矯正分析項目としては、セファロ(側貌の影絵です)、模型、写真などだけで判定しているのです。この当時はこれでよかったのですが。星川あなん歯科医院ではもっと目にみえる方法で対応すれば良いと思うのですが。

 

しかし、矯正治療はそもそも本来の形態に発育しきれない状態だから2次的に歯並びが変わっていくものだと理解しています。矯正治療は誰でもがある程度の修練で治療できるものではないかと考えています。

 

そして、上顎の歯並び(咬合平面)の向きが実際の発育にすごく重要という事もわかってきました。現代人は、遺伝の影響もありますが、食生活が軟食になってきたこともあり、上下顎の骨の発育の不足が矯正治療の必要な理由なのです。その結果として歯並びが崩れていくのです。

 

そのような時は、咬合器に模型をマウントすることにより、どこが通常と異なるのかが見えてきます。そして、その様な成り立ちをしている状態は検証して、どう治療をしていくかを考えます。細かいことはいろいろありますが、大きな部分は改善していきます。このようにセファロよりも咬合器に実際にマウントしてみることはビジュアル的に解かりやすい1歩なのです。セファロ(側貌の影絵です)の分析でないものを見るのは大変な事です。