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歯科医療 食生活と健康と歯科医療の関係

ネット上の掲示板を見ていると、痛くなった、銀歯が高い低いなどの記載が見られます。そして必ずこの先生はだめだとか、この先生は良いとかと書かれています。しかしこれらの事は、歯科医師の行う処置だけに問題があるのでしょうか?

 

私はそうは思いません。そのような方の1/3程度はその通りであるかもしれませんが、歯の問題を起こすときは、患者の全身状態に関連していることが最も多いのが事実です。

 

健康状態なんかと大げさと思われるかもしれませんが、その時々の体調の変化により痛みが出たり、出なかったりするのです。もっと言うと、食生活があれている(特に、コンビニや特定の変な食事、炭水化物の過剰摂取)と免疫力が弱くなり、通常、痛まない様な状態でも痛むことは、ままあります。そして、すぐに薬(基本は、抗生剤と鎮痛剤が基本ですが)といわれる方が多いのが日本なのですが、それだけではなく、食習慣の乱れを正さないといけないことが多々あります。食生活も炭水化物ばかりが多くなり、野菜や魚の摂取が減っていますので、身体を保つための材料が足りないことも多いです。

 

治療というのは、基本的な身体の状態がほぼ正常の時に行うことが基本となっています。それが歯科大学で教わる基本です。患者の体調の悪い時や悪そうなときに治療を行うと、薬を飲んでいても痛みは出てきます。そんな時に、大きな痛みになることが多いです。ですから、星川あなん歯科医院では、患者さんの顔色やしぐさを常に見ています。そして仕事の状態も聞いています。これは昔、内科の先生から教わったのですが、人の体調は顔色や眼、仕草などに出ると教わりました。はじめは何のことか解りませんでしたが、徐々に理解できてきました。そして、患者さんは歯科と全身状態は違うと言われる方が多いのですが、歯の治療も身体の免疫がきちんと働いていて、身体が治すのです。その事を一般の人が疑問に思うのも当然です。日本では、医師と歯科医師の教育課程は別々に分かれているのですから。

 

本来、身体というのは、1つの身体です。その中で歯の分野とか脳の分野とかは,別れていません。身体一つ一つが常に良い状態に働けるように調整されており、栄養が不足すれば、体はどこかにおかしくなるのです。

 

人の身体は、パーツごとに治療できるようなものではありません。トータルにみて身体は作られています。