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床矯正って本当に簡単に治るの?

床矯正
床矯正

床矯正単独の治療で、歯並びは本当に治るのか?という疑問があります。最近『床矯正だけで治せますか』という問い合わせや相談が数多くあります。

 

これまでも星川あなん歯科医院では床矯正の治療も行ってきましたので、今もそういった相談を受けることが多々あります。

 

 

しかし結論から言うと、床矯正治療だけで治すことはできないと考えています。

 

確かに、安いく家計にやさしい矯正治療ではありますが、いかんせん治る確率が10%程度でした(星川あなん歯科医院では)。患者さん全員の写真や分析をしていったのですが、この治療法だけでは治らないことがわかりました。

 

本来床矯正の本場(ヨーロッパ)では、矯正治療の一部として、小児期の治療時(乳歯が永久歯に交換する時期)とその前後に使い、最終的にはブラケットとワイヤーを使って治さないと長い目で見て、安定した噛み合わせときれいな歯並びを手に入れることはできません。

床矯正だけで歯並びを治す難しさ

様々な要因がありますが、床矯正治療は2次元的にのみ動く方法で、変にほおっておくと外側に力が加わり続けることにより、開口になってしまったり、とんでもない歯並びになっていきます。(2次元というのは、1方向にしか動かせないということです) また、患者さん自身が装置を取り外しをするために治療効果は患者さん次第となり、治療効果が薄れていくことも多々あります。

 

最近、20代の患者さんが来ました。小学生のころ床矯正治療を受けたという方でした。しかし、歯並びが悪く、顎のずれが起こっていました。私のところで再度矯正治療をすることになり、顎の状態を適正にし、矯正治療をおこなっています。

 

確かに、床矯正治療は見てくれは(一時的に前歯はよくなります)よくなるのですが、肝心なところ(かみ合わせをしっかりと作って前歯を保護し保つこと)ができないのが実態です。他の矯正治療の方法と組み合わせることで、しっかりとした治療ができます。見た目を治すのは一時的には簡単ですが、本当の治療というのは、咬むという機能を作っていくことなのです。それを行うには、床矯正単独の技術では不可能なのです。

流行に乗らず、しっかりと判断して選択することの大切さ

今、日本は百均が流行っています。そして、矯正もです。皆が皆矯正をする必要はないのです。しっかりとした知識を持ち自分で稼いだ余裕ができたときに矯正治療をしてもいいのです。(お金に余裕があれば、一度、海外に勉強に出てみるのもいいかもしれません。そして、今の日本以外の世界を見てください。そして、海外から見た日本も大切です)

 

それからでも遅くありません。患者自身が見る目を持たないと、周りの状況に振り回されてしまいます。しっかりと長い安定した噛み合わせときれいな歯並びを考えて決めていけばいいと星川あなん歯科医院は思います。