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矯正治療と歯周病(認知症などとの絡み)

星川あなん歯科医院では、成人矯正治療(20歳、30歳、40歳、50歳以上の人の矯正です)を積極的にお勧めしています。

 

それは、35歳以上になると急激に免疫力が落ちていき、歯周病や全身疾患になる可能性が高くなるからです(全身疾患の予備軍です)。歯並びが悪いと通常の歯ブラシのやり方では汚れが落とせません。また、歯周病菌などの細菌や毒素が血管の中に入り、それらが、様々な悪さをしてしまうリスクもあります。

 

歯ブラシに関しては、本人の癖もあります。うまくできるところもあれば、ダメなところもあります。歯周病とは歯を支える骨が歯周病菌の出す毒素によりやられていくことが原因です。そして、歯茎が悪くなり(歯茎が赤くなり)、その毒素が血管の中に入り、様々な全身疾患の引き金になります。

 

 

そのため、歯並びをよくして歯ブラシのしやすい環境を作ることが重要になります。さらに、咬む事ができる歯並びを1本も抜かずに治す治療が成人矯正治療なのです(星川あなん歯科医院では)。これからの高齢化社会では、年齢の高い人にも矯正治療は必須事項です。自分の歯でしっかりと咬めることは、今言われている全身疾患、認知症、アルツハイマーなどにも対応できます。そもそも全身疾患の発症悪化の原因の一つは歯周病菌による毒素、サイトカインによるものなのです。科学的に文献もいろいろと出てきました。

 

このサイトカインとは、知っている人も多いと思いますが、炎症物質なのです。

 

この炎症は身体の血管や臓器、至る所で炎症を起こします。特に歯周病との関連で代表的な病気の一つとしては、『糖尿病』です。これは、血管に入ったサイトカインがインスリンの作用を弱めるのです。ですから、いつまでも血管の中の糖が体内に吸収されにくく、血管の中に存在します。すると血管の細胞が壊れていき、ところどころ内出血していきます。そして、日ごとに悪くなっていきます。その様な状態が長く続くと本格的に病気(糖尿病)になってきます。

 

又、かみ合わせが良く、咬む食事をしていると脳への血液供給量が多くなります。これは大事です。毎日、1日、10日、1年365日咬む力が加われば、脳への血液供給が助けられ、各臓器にも血液がいきます。そうすれば、糖尿病や全身疾患の病気の状態も良くなると思われます。

 

ですから、健康(健康寿命の状態)で長生きしたい方は、歯をきちんと治すことが大事です。そして、歯ブラシによるケアーを星川あなん歯科医院で受けていただくことです。

 

ちなみに、星川あなん歯科医院の患者さんたちですが、きちんと食べて、仕事をしている方で、尚且つ、歯ブラシなどの管理が行き届いている方では、そのような状態になったという報告はありません。