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インプラントアンカーとピエゾシジョン

インプラントアンカーとピエゾシジョン

インプラントアンカーとピエゾシジョンという言葉をご存じですか?これは、新しい矯正治療方法で、矯正治療期間を短縮する効果が見込めます。では、具体的に解説していきましょう。

インプラントアンカー

まずは、インプラントアンカーです。これは、矯正期間を短縮させるために、開発された方法で、インプラントに似ている道具を使い、骨にこれを埋入して歯の動きをサポートし、今までよりも早く歯を移動する方法です。

 

特に最近では、大人の方の矯正治療が増えていますので、より早くできる方法の一つです。この方法はすでに2000年頃より実用化されてきており、海外ではすでに実用化されており、エビデンス(医療的根拠)も十分にそろっています。

 

日本でもインプラントアンカーを矯正治療に導入する医院も少しずつ増えてきていて、先進的なドクターは、すでに取り入れています。怖いという方もいますが、それほど腫れや痛みもなく、良い方法です。

ピエゾシジョン

ピエゾシジョンは、特殊な超音波によるシステムで、骨に刻みを入れて、歯を動きやすくする方法です。この方法も、歯の移動を早くする効果があります。

 

星川あなん歯科医院でも実際にこの方法で治療を行い良好な結果を出しています。外科処置が嫌いな方もいると思いますが、とても早く治療ができるのが特徴です。

 

実際のケースもお見せしましょう。


向かって左の歯に注目してください。ピエゾシジョンをしてわずか4か月で歯並びが変わっているのがわかりますか?通常なら1年くらいは時間がかかる処置が、わずか4から5か月で終わっています。細かいところはまだありますが、大きなところは終了しています。そして歯は抜いていませんし、この部分のスペースがボリューム単位で広がっています。このことにより呼吸が楽になり、舌も楽になれます。今の時代このようなことが可能になってきました。

 

もちろん患者さんの歯の状態や、歯槽骨の状態によって移動の速度はそれぞれになりますが、矯正治療の選択肢の一つとして機能しています。