そもそも歯ぎしり(別名、ブラキシズム、クレンチング、グライディングなどと言います)は、人間にとって必要なものです。いろいろなストレスや環境の変化などで人はストレスを持ちます。それを解決するあるいは少なくしてくれるのは、歯ぎしりの役目です。それが大脳生理的に正常な状態なのです。
そして、進化の過程でお口の周りの筋肉などは、内臓関係の細胞から生まれているのです。それが自律的に働いて歯ぎしりが起こっています(お口の周りの筋肉や僧帽筋など)。そして、歯ぎしりは、睡眠が浅くなる時間帯(睡眠ステージ1から2、レム睡眠時)に起こっているというデータが出ています(海外で)。
ですが、問題なのは歯ぎしりをすると口腔内にも問題を起こすことが増えてくることなのです。その程度が問題になっているのです。実際には歯が欠けるとか、削れてくる、歯が折れる、顎が痛くなる、歯周病が悪くなる、不定愁訴などです。
歯科ではそのような方に対して、マウスピースを装着してもらい対応しているのが実際です。しかし、歯ぎしりは人にとっては必要な生理現象です。ですので、最近、星川あなん歯科医院では、かみ合わせを見直すことを行っています。
そして、睡眠中、奥歯の当たりがあると必ず歯を壊す力になっていきます。
これらのことが解っているので、星川あなん歯科医院では、その状況を改善するために、かみ合わせの検査を行い、治療の提案をしています。
人の90%近くの人は、かみ合わせ(顎の状態)が悪い方が多いです。いろいろな生育環境や癖、ちょっとした仕草などでも変化していきます。また、社会環境が複雑になったことによる、ストレスが増幅してきたことなどにもよります。この時に歯が適切な状態でないと、無意識の状態にある夜間の歯ぎしりによる害が大きくなります。ある意味、顎関節症とひとくくりにはなりますが、そのような状態が出てくるのです。
では適切な状態とはどんな状態でしょう。それは、自然が作るかみ合わせです。
右左の運動時に糸切り歯で誘導すること、歯全部が欠けていないこと、銀歯を入れたときに歯が高くも低くもないことなどが大事なのです。これがかみ合わせの基本です。そしてこれらの関係は、無意識な状態の夜に起こる歯ぎしりを防ぐことになります。要は、前歯のかみ合わせは、奥歯を守り、奥歯の歯は、前歯を守る事に使われるように作ることです。そして、無意識の状態での夜の歯ぎしりが、歯や顎、筋肉に影響を及ぼさないかみ合わせを作ることです。
歯ぎしりは、正常で健康な歯並びを作ることで、改善されます。そして様々な不定愁訴も改善されていきます。
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