歯科矯正治療って痛い?

最新の矯正治療では余計な力をかけない

矯正治療中の痛みに関しては、多くの患者さんが心配されている点かと思います。

 

矯正治療では、歯を動かすための金属のワイヤーとブラケットという装置を使用します。このブラケット(歯に接着する器具)とワイヤーを固定し、金属のワイヤー(歯の並びの形をしている)が元に戻ろうとする力を利用して治療していきます。

この際に力が加わる為、痛みを伴うことが出てきます。

 

横浜あなん歯科医院で使用している矯正装置は、デーモンシステムといい、最先端の矯正装置になります。デーモンシステムは、以前の装置に比べ、格段に加わる力が小さくなっているので、痛みは少なく済むといわれています。従来の矯正装置で加わる力は、150gぐらいあったのですが、デーモンのシステムでは、40g程度と1/4の力になっています。さらに、ワイヤーも小さい力が発現する様に設定された細さと金属を使用しているため、格段に弱い力での治療を実現することが出来ています。

 

実際に患者さんにお話を伺ってもあまり痛くないという言葉が返ってくることが多いです。ただ、装置の違和感や歯並びが直ってくる過程で、たまにワイヤーが奥のほほに突き刺さることがあり、そちらのほうが痛いといわれる方がいらっしゃいます。


歯の動く仕組みを理解すると痛みについて理解できる

 歯と言うのは、弱い力で動きます。どのように動かしたいかによって力のかかり方は異なりますが、歯の周囲には、歯根膜という組織が全周にわたってあります。この組織は、通常では咬む力を受け止めるクッションの役目をしていますが、矯正治療の場合には、顎の骨の吸収や、骨を作ったりする作用を持ちます。矯正治療において、歯に力を加えると、骨を吸収したり、作ったりする作用が働き、歯が動いていきます(正確に言うと歯が動いているように見える)。

 

デーモンシステムでは、弱い力しか加わらないため、血液の流れを止めることがほとんどありません。そのため、無理な力が歯周組織に加わることが少ないため、従来の矯正治療と比べると、痛みを感じにくくなっています。もちろん患者さんの年齢や性別、不正咬合の度合いによって差はあります。

 

以前の矯正治療は、大きな力を掛けることが多く、歯の根っこが吸収してしまうこともありました。そして動くのも遅くなっていました。それは、大きな力で血流を止めてしまって、歯を動かしていたのが原因ということがわかっています。

 

横浜あなん歯科医院では、痛みがゼロとはいいませんが、かなり弱い力で動かしているので、最初の1週間は多少、違和感や場合によって痛みはありますが、生活に支障が出るほどのケースはまずありません。万が一ワイヤーがほっぺに突き刺さり、痛みが出ることがあってもすぐに対処することが出来ます。