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超高齢化社会をむかえて

今日本は、超高齢社会を迎えています。それは人の寿命が昭和の時代、60歳前後だったころから比べ令和の時代では20年から30年延びたことによります。つまり平均年齢が80歳前後になったということです。

 

これは何を意味するかというと、医療の世界では、病気が多くなるというという事と、認知症などが増えることです。

 しかし、歯並びをしっかりと治していけば、年齢を重ねても食事面に関して不自由しないことになります。そうすれば確実に栄養を取ることができます。このことは、人間が生きていくうえで非常に大切な要素です。(今の令和の社会では、日本人にとって確実に栄養がなくなっている食事なのです。)

そして、令和時代の新しい社会構造を改革し創っていくことで、年齢を重ねた人も働ける社会を作っていけば、日本人は生きることができます。日本という社会はもともとそういう社会なのです。今の日本の社会は欧米の習慣を取り入れすぎです。老人だからとか若いからとかで排除しすぎです。また、残業などに関しても同じようなことが言えます。何故日本の社会構造を欧米化しないといけないのでしょうか?

 社会の改革をすることで年齢を重ねた人も自由に遊び、仕事ができる社会構造になればいいのではないでしょうか?

 

そして、これらに対し私たち歯科医師ができることは、歯や歯並びの治療を通じて、将来の認知症やアルツハイマーを予防することだと考えています。

 また、栄養面(オーソモーキュラー的な)での支援も必要と思われます。そもそも日本人とは人生の終わりまで働きたいという人間の集まりです。子供のお金を残すのではなく、お金は自分たちで使い、子供には教育という形で残すことが次への時代の発展につながると思います。

 

認知症に対して歯科医師として出来ることは、(全てではありませんが)生理的な顎の位置に合わせて歯を並べ、正常な咀嚼ができる状態を保つことです。噛み合わせと治し、正常な歯列を維持することで、不定愁訴が少なくなり、よりよい生活を送れるようになります。また、どんどん増えてきている成人病なども含めて、患者さんと医師の協力の下に治していく事がとても大切になってきます。そして他の分野との協力も大事だと思います。

 

 今、横浜あなん歯科医院には、かなり噛み合わせと歯の状態が悪くなった60歳前後の患者さんが多く来院されています。その人たちの人生は平均寿命で考えるとまだ、30年前後生活をしていくことになります。

 令和の時代、人の人生は80歳の時代に突入しています。娯楽や旅行などに費やすだけでなく今度は、自分の身体に投資する時代の始まりではないかと思います。そのためには”自分自身”で成人病を防ぐという価値観を持たないといけないと思います。

 

医療費は、今膨れ上がっています。この事実は、良い事ではありません。負担は常に我々に跳ね返ってきます。すぐに直ることはないでしょう。ですが、みなで努力していかないといけないと思います。

 

一人ひとりの小さな努力ですが、前に向かう努力をしましょう。

そして、次の世代に負担を少なくしていかないと思います。 

 

単に虫歯(齲蝕)治療だけでなく、矯正治療や、包括的な治療が必要になってきていて、さらにこれから学んでいく睡眠や栄養学などを通して、横浜あなん歯科医院の患者さんに包括的な医療をしたいと考えています。

 

(2018年2月投稿記事を更新しました)