根幹治療の難しさは見えないところの治療をする点です。歯の解剖学を見ても思うのですが、根幹の中は複雑で難しい構造になっています。
このような中を手探りで治療をするのはとても困難です。そして今顕微鏡歯科というものがあります。これは自費治療で可能ですが、今の日本ではある特定の人しか受けられません。そして、昔よりも根幹の治療は楽になっていますが、まだある程度しかできないのも現状なのです。さらにファイバーポストはいいのですが、もし根幹の状態が変化した時、この除去が大変なのです。よくもこのような治療を思いついたものだと思います。しっかりとファイーバーを入れても除去が困難になるだけです。新しい道具もあるのですが、いかんせんダメなのです。これからそのような症例が出てくるでしょう。根幹と食ってついている分、除去が難しいのです。
それだけ根幹治療は難しいのです。確実に問題がないと確定できれば、この方法は有益です。しかし、まだまだ根幹治療は、未知の領域です。これを根尖カットしても意味はないのです。しかもそれを保険の範疇でやれと言うのですから、何なのでしょう？！
