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矯正歯科クリニックの選択方法2

私のところに来る質問で、矯正の先生は何を基準に選べばいいですかという事をよく聞かれます。

 

この様な質問に答えるには、患者さんの要望や治療に対する期待などをお聞きして、個別に対応しているのが現状です。 一般的には、以下のようなことになります。

 

星川あなん歯科医院で、私自身が矯正を学ぶ前でしたら以下のように、一般的な事を考え答えていました。

 

1 矯正専門クリニックであること

2 学会の認定医、専門医であること

3 矯正医が常駐していて、いつでも相談ができること

 

上記のような事がこの当時はポイントだと星川あなん歯科医院では考えていましたが、時代が変わってきました。そして、矯正治療は専門医のみが矯正治療をするだけでなく、一般医が治療をする時代になってきました。それは医療の原点に戻ることなのです。

 

今現在、星川あなん歯科医院では以下のような形に変化してきています。(実際に、東京などの大都市では始まっています)

 

1については専門クリニックで矯正といいますが、ある意味専門馬鹿になっている方が多いように見受けられます。そして、必ずと言っていいほどに何らかの形で歯を抜くという選択をさせられます。それも健康的な歯を4本もです。賞味28本しかない歯の1/7(14%)も無くなるのです。それも若いうちにです。これで80歳で20本の歯が残るのでしょうか?  皆さんはどう考えますか?

(星川あなん歯科医院では、矯正治療をしてきて一人も抜いたことはありません。そして、患者さんから文句を言われたことは一度もありません。抜かないので外人の顔形にはなりませんが、日本人の良い顔形にはなります。)

 

2の学会の専門医、認定医ですが、矯正と名の付く学会は、日本に3つか4つ以上存在します。これらの組織が一つになれず、統一見解もないので、国に認められていません。要するに国の認定資格ではなく、私的な組織が認めた認定医、専門医というだけの事です。どうですか?  という事は、普通のトレーニングマスターと同じなのです。(中には有能な方はいますが)

 

3についても患者さんいとっては重要な要素です。とある歯科医院でも矯正治療はしているのですが、矯正医のアルバイトを雇っているそうです。そして、週に1から2回来て治療をしているそうです。でもこの様な委員での緊急の処置はどうしているのでしょう?  矯正の患者さんはある意味トラブルの連続です。ワイヤーが長くなったり、ブレースが取れたりとすることが必ずあります。矯正治療をするならそれらに対するすべを用意しておかないといけないと星川あなん歯科医院では常に考えています。

 

日本の歯科医師は、基本的にどのような治療でもできるのです。矯正治療でも一般治療でも外科処置でも何でもできます。そして、患者さんお口を1つの単位として包括的にできるのも歯医者です。今、医療の分野はあまりにも細かく分解され専門的になりすぎて、総合的に判断できる医者が少なくなってきています。歯科医師もそのような方向に向いているのは事実です。

 さらに、矯正治療の祖と言われる、Drアングルと言われる先生も基本的には一般医(補綴医)だったのです。

 

 ところで皆さんは矯正に審美を求めていますが、どこまで審美を求めているのでしょうか?

歯並びが普通になればいいとか、見栄えが以前より良いという方は多くいます。しかしそれ以上を求める方もいます。そのような方は東京で有名な先生に診てもらうといいと思います。星川あなん歯科医院では、普通にきれいになりたい方を対象にしているのであって、特別な治療をしているわけではありません。

 

 そして、多くの患者さんは歯を抜いてまで矯正をしたいとは考えていません。

また、歯を少し削るような方法でも歯並びは格段に良くなります。歯を抜くことから考えたら、はるかにいい選択です。その上、世界や日本の矯正会でも抜歯論争が絶えません。決着がついていないのです。そして、抜歯に関するエビデンスも足りません。日本は、アメリカ発祥の矯正学なので、どうしてもアメリカ寄りになります。でも本当にいいことなのでしょうか?

 

 星川あなん歯科医院では、すべてのケースに関して全く抜かないでいいとは考えていませんが、抜歯が必要があれば抜くことも否定はしません。その上で無理があれば、患者さんと相談します。

 

 日本人は、モンゴロイドという人種で前歯が出ているのが特徴です。その様な前歯を過度に引っ込めることは可能ですが、白人のようにはなりません。日本人の前歯を引っ込めると、白人とは逆に貧相な顔たちになることが多々あります。これでは、良い貌はできません。あとは個人の判断です。

 

 今日の矯正会のドクターは教育の過程でアメリカ式を学んでいます。そしてアメリカ式の美を持っています。しかし、その美は日本人とはかけ離れていると星川あなん歯科医院では、考えています。

 

 星川あなん歯科医院は一般臨床医です。それも矯正治療までできる。ですから歯を守ることに時間を費やしますが、矯正専門医はどうでしょう?歯を直ぐに抜くという選択をします。

 今時代は人生100年の時代です。歯がなければ人生のQOLが貧しいものになって行くのです。また、歯がなく噛めないことで、気力も生まれません。

 日本人は噛めるという事に対して、噛めないことになるまで皆さんは意識していませんが欧米では健康、特にお口の治療には積極的なのです。食事が自由にできることが人間(動物)にとって一番大事なことです。

 

以上のことを考え合わせると、星川あなん歯科医院が考えるクリニック選択には以下に示すような事が大事だと考えます。

  

1 基本的に簡単に歯を抜くという選択をしない先生

2 よく患者さんお話を聞いてくれる先生

3 認定医や専門医を自慢しない先生

4 一般の先生でも矯正治療をしている先生も多いので、そのような方を探すのが星川あなん歯科医院では考えています。

5 あと付け足しなのですが、かみ合わせをしっかりとみてくれる先生がいいと思います。 この事が一番大事な事です。