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咬み合わせ検査 APIシステムとは

星川あなん歯科医院では、咬み合わせの検査と矯正治療と併せて行っています。特殊な咬合器(かみ合わせを評価する機械)を使い、良い顎の位置の決定を行います。顎の治療は特に難しい治療になるので、このような特殊な機械を使います。そして、治療後に再度確認をし終了します。

 

顎の問題は、解剖と神経に複雑に影響しています。不定愁訴といわれる主訴の30% 程度は咬み合わせが悪いことで起こると言われています。

 

現在、星川あなん歯科医院では、特殊な咬合器のAPIというシステムを採用して、治療に生かして活用しています。治療前と治療後の比較を行い、治っていることを確認してから被せ物や矯正治療を行っています。このシステムを導入するまでは、顎の状態を説明するのが難しかったのですが、このシステムを採用することで患者さんにも解りやすくなりました。

以下に情報を例示します。

 

APIシステム(Axisis Position Indicater)

 

顎の位置の評価システムで、顎の位置をわかりやすく示すためのシステムです。

 

このような装置を用います。


CO;青(Centric Occlusion;通常に咬んだ位置)とCR;赤(Centric Relation;顎の本来の位置)のずれとベクトル方向の確認を行うことが出来るため、治療の精度の向上。

 

この2つの位置が一致する咬み合わせが合う状態です。ズレが0.5ミリなら問題はないということが言えます。

2019.3 治療前

2019.9 治療後


201.9治療後の赤と青の点がほぼ一致しています。これが大事なのです。すべての方がこのようには行きませんが、時間をかけてじっくりと治療をすることで治っていきます。(ただし、筋肉のダメージが大きいときには、今までの時間と同じくらいの時間が掛かります。しかし、日常生活には、ほとんど支障がなくなります。)

 

日本における患者さんの顎関節症の90%はこの方法で治ると言われています。

 

顎の状態をクリアーにして、そのうえで矯正治療や被せ物の治療をしていくことにより悪くなる歯が少なくなります。安心して老後を迎えることが可能になります。

 

それが星川あなん歯科医院の目指す、8028運動です(80歳までに28本の歯を残すのです)

 

今までの治療は、ここが無いのです。だから壊れたり、歯が抜けたりということが起こることが多かったのではないでしょうか。

 

大学ではこの様な治療は全く学んでいません。今でも同じです。

 

また、外に出て勉強会に参加してもありませんでした。では、海外というと

 

ヨーロッパではかなり行われているようですが、アメリカではまだまだといったところです。すべての治療がこのようにできるとは思いませんが、咬み合わせの問題のある患者さんにとっては有意義な手段です。