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一人ひとりに合わせた治療の徹底

3回の治療を基本としている

保険診療では、型を取り、銀歯を入れるまで2回で処置をすることが基本となっています。しかし、私(星川あなん歯科医院)のところではあえて3回の治療を基本としています。何故か?

 

歯の治療に際して、虫歯があるので大抵、削る治療になります。そして、削るということは、必ずと言っていいほど麻酔をします。私(星川あなん歯科医院)のところでは、これらをしっかりと行います(かなりしっかりと行います)。麻酔をして、虫歯を削り、染め出し薬(虫歯を染める薬)を使い、2次的な虫歯の取り残しの無いように徹底的に行います。

 

その時に麻酔が効いていると、神経まで虫歯がいっていたかがわかりません。ある程度は知識や経験でわかることもありますが、本当に神経までいっているかどうかは、麻酔がとれてみないとわからないのです。それほど、神経は歯の中で複雑に入り組んでおり、突然、症状が出ます。

 

ですから、神経の状態を安定させ、虫歯が本当に神経までいっていないかを確認する意味も含めて、3回の治療期間を必要としています。この確認をすることで、お互いに安心して治療が進められるのです。

時間と回数の必要性

そして、治療を行うには、時間が必要とされています。1回あたりの治療時間が長くなるのと回数が増えます。私たち歯科医師は、機械を直しているのではないのです。人間を治しているから、時間が掛かるのです。

 

私たち歯科医師の治療は、とかく時間のかかるものです。そもそも多くの勉強と実践を経験し、常に患者さんにとって最良の治療を提供できるように医院が開いている時間、閉まっている時間関係なく次の患者さんのための準備をします。また歯の被せ物などの技工物も熟練の職人が作っていますので、当然その時間と費用がかかってきます。

 

ヨーロッパのマイスターが作った時計などと同じです。マイスターの作った時計は高いです。それは、その時計に技術が入っているからであり、その技術は1日にしてできたものではありませんよね。それと同じなのです。技術は、一人の人間が、毎日を積み重ねて、日々研鑽を積んで出来上がるものなのです。今の日本は100均がはやりですが、本当に良いものは研鑽を積んだ人間が作るのです。それに対する対価が費用なのです。

 

ですから、安いものよりもしっかりした治療を希望であれば、費用に関してはある程度の幅を持たせることがいいと思います。