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噛み合わせの検査 APIシステムとは

星川あなん歯科医院では、かみ合わせの検査と治療を行っています。特殊な咬合器を使い、顎の位置の特定を行っています。顎は特に難しい治療になるので、このような器具を使います。そして、治療後に再度確認をし、終了です。

 

顎の問題は、解剖と神経に複雑に影響しています。不定愁訴といわれる主訴の30%程度は、かみ合わせが悪い事で起こると言われています。

 

現在、星川あなん歯科医院では、パナデントのAPIシステムを採用して、臨床に生かして活用しています。治療前と治療後の比較を行い、治っている事を確認して、被せ物の治療を行っています。今まで、患者さんにはわかりにくかったのですが、この方式を採用する事で、患者さんにもわかりやすくなり、私も説明が楽になりました。

 

全てをこの方法で出来るわけではありませんが、かなり有益な方法として星川あなん歯科医院では、採用しています。

 

以下に情報を示します。

APIシステム

APIシステム(Axisis Position Indicater)

 

顆頭点の位置の評価システムのことで、顎の位置の評価をわかりやすく示すためのシステムです。

 

CO;青(Centric Occlusion;通常に噛んだ位置)とCR;赤(Centric Occlusion;顎の本来の位置)のズレの確認とベクトル(ズレの方向)の方向の確認を行うことが出来るため、治療の精度が上がります。

 

この2つの位置の一致する咬合が良い噛み合わせ。ズレが0.5mなら、問題は少ないということが言えます。

2018.1

2018.4


治療後の赤と青の点がほぼ一致しています。これが大事なのです。全ての方がこのようには行きませんが、時間を掛けて、じっくりと治療をする事で。治ってきます(但し、筋肉のダメージが大きい時には、本格的に治るには、同じくらいの時間が掛かります。しかし、日常の生活には、ほとんど問題はなくなります。)

 

日本における患者さんの顎関節症は、90%程度はこの方法で治るといわれています。(細かいことは異なりますが)

 

顎の状態(筋肉の状態)をクリアーにして、それから矯正治療やかぶせ物の治療をする事が大事なのです。このような流れで治療をしていく事により、悪くなる歯が少なくなります。そして、安心して老後を迎える事が可能になるのです。それが星川あなん歯科医院の目指す8024運動(80歳までに20本の歯を残すのではなく、24本以上の歯を残す)です。

 

今までの歯科治療は、ここがないのです。だから壊れたり、歯が抜けたりという事が起こることが多かったのではないかと推測します。大学でもこのような治療はほとんど教えてもらえません。今でもです。また、外に出て、勉強会に参加してもほとんどありません。では、海外はと言うと、ヨーロッパではかなり行われているようですが、アメリカではまだまだといったところです。全ての治療がこのように出来るとは思いませんが、かみ合わせに問題のある患者さんにとっては、有意義な手段です

 

このような方法で、日本の医療へ新しい情報を提供し、患者さんの役に立てればと、星川あなん歯科医院は考えています。