研修会

最近、私は、また研修会に参加しています。20年前とは違い、いろいろな事のデータが出てきています。睡眠や咬合、顎関節、胸のつかえや、嚥下などが話題となってきています。

 

その治療を私は患者さんに提供していきたいし、患者さんのお役に立てるようにと思っています。

 

また、研修会という場は、同じことを考える人たちですので、その時に友人も作れます。また、日本全国から集まるので、ネットワークが構築されます。これもすごく、いいことです。


ですが、このような勉強をする人たちは、歯医者の数に比べるとほんの一握りです。 コンビニの数より多いといわれている歯科医院は数多ありますが、本当に患者さんのことを考えて治療をする人が少ないということもあります。

 

そして、このような治療は一般的にはなっていないので、敬遠されがちになるのも事実です。また、保険の範疇でできないことも多々あります。


でも、それを乗り越えていかなければ、次がないのです。歯科医療自体が崩壊するのです。その思いを胸に頑張っています。

 

よく内のかみさんに言われます。投資と利益が逆だと。つまり、投資が多くて、利益が出ていないと。確かにそうなんです。

 

私は医療人として、他の先生にはできないことをしたいと思っています。そして、今までの開業して20年ですが、やっとひとつの基礎ができた感じです。

 

これからもっと良い医療を提供できるように頑張って行きたいと思います。

 

歯科の治療は、お金が掛かるといわれます。ですが、それは、お口や歯に関心が薄く、そのままにしてきたつけなのです。それは、歯科の業界も政府も予防をしてこなかったからなのです。そして、患者さんもです。

 

これからは全てが、予防重視の世の中になっていくことになると思いますし、そのほうが、経済的な負担が減るのです。急にはできません。悪いところをしっかりと治して、そして生涯予防をすることが大事です。それが海外の人たちが、ブランドを買うよりも先に行っていることなのです。お金は、大抵の日本人はある程度の生涯年収を手に入れています。その時にそのお金を何につかうのかを考えないといけない時期に来ています。ブランドや旅行にお金を使うのか、自分の体を考えて、賢く使うのか。大金持ちであれば、問題はないでしょう。でもそんな人は、ほんの一握りです。

 

我々のような庶民は、適切に使わないと、いけないと思います。

 

歯がないということは、関節がないということです。膝の関節が無くなったらどうですか?お口というのは、ひとつの関節で、認知症や、アルツハイマーの予防にも繋がります。またお口の中が綺麗であれば、細菌感染を起こすことが少なくなります。お口の中の細菌が、血液から入って、糖尿病や心臓疾患、脳梗塞の原因のひとつになっています。

 

介護が必要になることも多々あるのです。その現実は、もうすぐのところまで来ています。介護になったとしても、お口がしっかりとしていれば、ぼけることも少なくなるのです。

 

実際、老人ホームに行く機会があったのですが、ぼけている人や寝たきりの人は、歯がないのです。そして、しっかりとしている人は、咬める歯があるのです。

 

その違いは大きいです。

 

私たちの医療は、人間が、長寿になったからこそ必要なのです。50歳60歳で終わる人生であれば、必要ないと思いますが、長寿大国になったので、その基礎となるところが必要なのです。それが、私の分野で言えば、お口や歯の治療なのです。そして、管理です。これができれば、かなり変わるはずです。でも実際にはそのような治療をする先生があまりにも少なく、できないのが現状なのです。

 

科学は、進んでいます。20年前、30年前とは明らかに異なっています。その技術を患者さんに使うことが大事なのです。

 

そして、それには考え方を変えないといけない時期に来ているのです。国民もそうですが、政府や企業のトップもそうです。力のないものにはできないのも現状なのです。

 

私のところでは、これからの20年に繋がるような治療技術を学びたいと考え、多くの研修会に参加しています。